住宅照明の考え方

陰影礼賛

■内容

  

谷崎潤一郎が、醸し出す(かもしだす)日本独特の文化・美を表現した名著。
西洋との対比をさせて日本の文化の違いや独特の民族風習なども述べています。

■コメント  [ 照明・LED担当室 田部泉 ]

これは 1933年に書かれた書籍です。
読んで、陰翳の美しさを語る著者(当時45歳)の姿が浮かんできます。
著者は、自身が求めている陰翳礼讃よりも、明るい空間が多くなっていることを嘆いています。それは白熱灯よりも蛍光灯(この当時は青白い光色6, 500K)が幅をきかせ、明るすぎる照明、また影ができない照明が広まってきたことにあるのでしょう。

 

私自身、今日との明るさの差はあるにしても、陰翳礼讃の意味が理解できますし、共感を覚えます。

照明設計は、"必要なところに、必要な明るさを"という考えが大切です。
だから、現代の照明設計は本著を参考にして、陰翳を大切にするように設計すべきだし、照明の楽しさやここち良さを理解して光の大切さを感じて欲しいと思います。

 

「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。」の文名が印象に残ります。

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