【ヒアリング】
照明設計においてコンセプトづくりは重要です。住まう人・設計者などの考えをヒアリングし、
どのような光のデザインが最適なのかを考えます。
いつも身近に感じている太陽の光は、日の出から日没まで様々に変化していきます。
日中の白っぽい光は夕暮れに近づくにつれ、あたたかな光に変化し黄昏を迎えます。
照明設計を考える上で、この光の変化が重要なポイントとなります。
昼間は、太陽の光をいっぱいに浴びて、活動的に過ごし、夜は、やすらぎの空間の中、ゆっくりと過ごしたいものです。
『昼は昼らしく、夜は夜らしい光環境』
私たちは、この人間にとって最も自然な生活スタイルを、最適な照明環境とともに
提案してゆきたいと考えています。
照明設計は、器具のデザインではなく光のデザインです。
ただ空間を明るくすることだけではなく、
「空間の用途」「生活シーン」「空間の雰囲気」に合わせた
最適な光をデザインすることなのです。
住まう人・設計者などの考えをヒアリングし、
どのような光のデザインが最適なのかを考えます。
空間のどこに、どのような光が必要なのかを決めていきます。 スケッチやイメージ写真を基に光のデザインを提案いたします。
光のデザインを具現化するための照明器具をリストアップします。 ここでは、配光、光色、メンテナンス、省エネルギーなどに加えイニシャルコストやランニングコストについて、考慮した最適な照明設計を行います。 コンセプトは、10年後も愛されている照明設計です。
照明設計は、コンセプトボード/器具リスト/照度分布図を用いてわかりやすく提案いたします。
また、それだけでは照明設計をイメージすることが難しい場合もあります。
必要に応じて3DCGにて光空間をシミュレートしたプレゼンテーションを行います。
コンセプトボード
照度分布図
3DCGによる空間イメージ
1993年 宮地彌典
住宅照明の基本は、あたたかな色の光を用い「お部屋の用途」・「生活シーン」・「生活スタイル」に合わせ、ここちよい光を
デザインすることです。
夜はあたたかかな光で落ち着いた空間をつくるため、色温度の低い光源(色温度2,800K~3,500K)を用いることが重要です。
さらにスイッチ・調光器を併用すれば、生活スタイルにあった優しい光空間が得られるでしょう。
それでは、夕方から就寝までの光の変化を見てみましょう。
① 6:00pm 夕方... お子さんの為のリビングのあかりと、夕食準備のキッチンのあかり
② 7:00pm 夕食... 料理を美味しく、家族団らんのためのペンダントのあかり
③ 9:00pm くつろぎ... 落ち着いた雰囲気の中、語らいの時間(シーリング:60%、ブラケット、スタンド)
④ 11:00pm 就寝前... ブラケット、スタンドの光量を落とし、良質の睡眠にいざなう
⑤ 0:00am 就寝... ブラケットを調光し、常夜灯として使用
このように様々な生活シーンに応じて、光を上手く活用することが重要なのです。
注目すべきは、器具のデザインよりも、光のデザインです。